#絵本、児童文学
やっと終りました。 くまちゃんと光ちゃん。 去年の今頃描きはじめたから、一年かかっちゃった。 光ちゃんこと、私の甥っ子は当時2歳になったばかり。 ナゼこんな長い話に・・・。そしてなんでこんな重い話に・・・。 まー、描いてるうちにドンドン追加追加…
いつかくまちゃんがおじいさんになって、 光ちゃんとお別れする時が来るかもしれません。 でも大丈夫。 その時にはくまちゃんは光ちゃんに 船長の“オカリナ”を全部渡している筈ですから。 くまちゃんと光ちゃんは今日もとっても仲良しです。 だって二人は家…
こうしてくまちゃんと光ちゃんは家族になったのです。 くまちゃんは光ちゃんと一緒に時間を過ごしてきたのです。 船長と過ごした宝物のような大切な時間を くまちゃんはずっと忘れないでしょう。 その楽しさ、気持ちをくまちゃんは今度は 光ちゃんに伝えよ…
赤ちゃんは歌を聞いて泣きやんでいきました。 「僕もだっこしてもいいかな」と くまちゃんはお願いしてみました。 お母さんはにっこり笑うと、光というのよと言って 赤ちゃんをあずけました。 ひかりちゃん、とくまちゃんは話しかけてみました。 あたたかく…
くまちゃんは町に戻ってきました。 もう船長を探す旅は終ってしまったのです。 何故なら船長はこの世界にいないからです。 くまちゃんと会うことはないのです。 せっかく買ったサンドイッチは少しもおいしくありません。 そのとき、何かがなく声が聞こえて…
翌朝、くまちゃんは毛布に包まれて目が覚めました。 オカリナはどこにもありません。 夢だったのかしらとも思いましたが、 かけている毛布は見たことのないものです。 羊飼いがかけてくれたのでしょう。 くまちゃんは王子様とネリーに別れをつげました。 砂…
このオカリナは 私のおじいさんのおじいさんが ある商人から買ったものなんだよ、と星の羊飼いは 言いました。 遠い遠い昔の人が伝えた、 大切なものだったのです。 オカリナだけが命を繋いで 人から人へと伝わってきたのです。 みんなどこにいったの? 天…
「おや、ここにあったのか」 くまちゃんは声を聞いて目が覚めました。 泣きつかれて眠ってしまったのです。 あたりはもう真っ暗です。 いつの間にか夜になっていました。 声の主はくまちゃんが掘り出したオカリナを手に にこにことしています。 くまちゃん…
掘った砂は山のように高くなり、 穴の底はさらに深くなっていきました。 陽の光も届かなくなってきた穴の底で くまちゃんはある日、カチリとスコップの刃に何か当たった 感じがしました。 掘り出してみると それは小さな瑪瑙(メノウ)色をしたオカリナでした。 …
穴はどんどん深くなっていきます。 小さなくまちゃんがスコップでバケツいっぱいに砂を入れ、 手押し車で穴の外まで捨てに行きます。 転んだり、こぼしてしまったり、大変重労働です。 王子様とネリーも手伝ってくれました。 休憩のおにぎりと飲み物は、ど…
随分といろんな国をまわったある日。 くまちゃんは砂漠の真ん中にある お城に着きました。 お城には、王子様とフェネックのネリーが住んでいました。 くまちゃんは挨拶をすると、天国の話をしました。 話が終ると王子様は一つうなずきました。 「天国に行け…
ひさしぶりに、続きです。 太陽がじりじり照りつけるエジプトでは、 ピラミッドを守るスフィンクスに出会いました。 「そのピラミッドの中、天国につながってる?」 「何年もここにいるけど、ここから天国に行ったって話は 聞かないな」と、スフィンクスは教え…
とっても大きな塔にも登りました。 てっぺんまで上がって、 天国が見えないか 双眼鏡で覗きました。 じっくり端から端まで探したけど、 船長の姿はありません。
つづきより。 最初に着いたのは、高い時計塔のある 大きな街でした。 くまちゃんはパレードをしていた兵隊さんに 聞きました。 「僕、くまです。天国の船長さんを探してるの。 何か、知ってますか?」 「ここは天国じゃないし、船長は知らないよ」 兵隊さん…
前回の続きより・・・ 船長は僕の家族なのに、一人で天国へ 行っちゃうのかしら? 死んだってなんだろう? いつ目を覚ますんだろう? くまちゃんは船長と漁をして、 ご飯を食べて、一緒にいたいのです。 しばらく考えた後、くまちゃんはいい事に 気がつきま…
お葬式の日は、雨降っていました。 大勢の人が悲しい顔で 船長に別れを告げに来ました。 お花に囲まれて船長は横たわっています。 くまちゃんはヨシさんの服を引っ張ってききました。 「船長はこれで治るの?」 不思議そうなくまちゃんにヨシさんは言いまし…
お医者さんは船長を診察すると、 そっと首を横にふりました。 駆けつけたヨシさんが「あぁ・・・、とうとう」といい、 リンダさんはうつむきました。 くまちゃんは、船長は重い病気なんだ、と思いました。 アネットはぎゅっとくまちゃんを抱きしめ、 「船長…
船長は少しほほえんで眠っています。 くまちゃんはそっとゆすってみましたが、 船長はおきませんでした。 大きな声で呼んでも、揺さぶっても 目を開けないのです。 大変! 船長がおかしい! くまちゃんは船を飛び出し お医者さんを呼びに、必死に走りました…
続きです。船生活カウントダウン・・・ 夏が終わり、秋が近づいてきた頃でした。 朝の漁に船長が姿を見せませんでした。 眠っているのかな? とくまちゃんは一人でお仕事。 お仕事が終わり、朝ごはんです。 船長はまだ おきてきません。 病気だったらどうし…
くまちゃん、海での生活終盤に入りました。 その夜、遊びつかれて眠ったくまちゃんは こんなことを思いました。 ぼくには、ママとパパはいないけど、 もしかしたら船長はぼくの 家族じゃないかな。 そして、ウエンディの噴水で船長と遊ぶ夢を いっぱいみまし…
くまちゃん、海生活続く・・・。 ケーキを食べたら、海でたっぷり あそびました。 クジラのウエンディの噴水に ピッピとくまちゃん 大興奮です。 ※少しづつ仕事に慣れてきました。 まだ半月も経ってないのねー。 ホント、前の仕事に通ってなくてよかったです…
くまちゃん、船での生活続きます。 そんな毎日がつづいたある日、みんなは くまちゃん 一年目おめでとう! とお祝いパーティーをしてくれました。 よしさんと 奥さんのリンダさん、 船長はもちろん アネット、ミグレもいっしょです。 ※今日はアップルパイに…
くまちゃん、つづき 夜になる船長とは いろんなお話をしてくれます。 星をめぐる、星の羊飼いのお話や 土星に住むチャーリーのこと。 妖精のハンプトンとトンプソンの物語り。 くまちゃんはお話にでてくるみんなと 夢の中であそびました。 ※仕事で失敗しちゃ…
いろんな国へも でかけました。 南の島では ココナッツジュースを飲み、 南極ではぺんぎんと 友達になりました。 ちいさな赤ちゃんペンギン ピッピは くまちゃんにぴったりくっつき なかなか離れませんでした。 ※スキャナーをつかって画像をいれました。 寒…
くまちゃん つづきです。 海での生活中です。 お仕事がおわったら 海にもぐって 魚とあそんだり、 お勉強をしたりします。 算数や地理、国語・・・・・・。 むずかしくて大変ですが、 パパやママを探す知恵になるかもと くまちゃんは頑張ります。 ※なんだか…
くまちゃん、つづきです。 船乗りの朝は とても早いです。 まだ暗いうちに起きて、 一生懸命 漁をします。 にげた魚にとびついたくまちゃんに、 船長は あぶないっ と大慌て。 危険はしない!とおこられました。 漁がおわると、 かんばんの掃除です。 水を…
くまちゃん、つづきです。 船の一階の階段下が くまちゃんの部屋になりました。 ふかふかのベットや、ひろい机 明かりを灯すランプのそろった、 くまちゃんのはじめてのお部屋です。 つづく。 ※くま部屋登場です。 船での生活が始まります。 追:明日より仕…
くまちゃん、つづきです。 これが 出発のときに撮った 写真です。 ミグレのしっぽと、アネットの指が 写ってしまいましたね。 あわてて止めようとした船長と、 おおはしゃぎのくまちゃんが うつっています。 このあと、船長の肩から 転がりおちてしまいまし…
くまちゃん続きです。 よしさんに聞いたカフェにいくと りっぱな髭のおじいさんがいました。 「こんにちは。ぼく くまです。船長さんですか。」 船長は「私は船長だが、なんだね。」 とこたえました。 くまちゃんは パパとママを探していることや、 ギーフの…
くまちゃん つづきです。 うみについた くまちゃんは びっくりしました。 ずっと向こうまでつづく海、 おおきい船。 みんな元気に 働いています。 「こんにちは!」 くまちゃんは大きな声で あいさつです。 すると 漁師のよしさんが 「こんにちは」と返事を…