くまちゃんと光ちゃん87~90(最終話)

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いつかくまちゃんがおじいさんになって、
光ちゃんとお別れする時が来るかもしれません。
でも大丈夫。
その時にはくまちゃんは光ちゃん
船長の“オカリナ”を全部渡している筈ですから。
 
くまちゃんと光ちゃん今日もとっても仲良しです。
だって二人は家族なんですから。
 
終わり
 
 
 
 
プラス・・・おまけのお話。
 
 
 
 
 
 
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光ちゃんと出会ってからまだ間もないある日。
くまちゃんはミグレに会いに行きました。
※ミグレ登場については
 
 
「世界中をまわって見つけたこと」を
知らせに行ったのです。
 
「こんにちは、ミグレ」
「こんにちは くまちゃん。」
長いことあっていなかった二人ですが、まるで別れたのが
昨日のように喋ることができました。
 
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「ミグレ、僕分かったんだ。
当たり前の毎日が本当はすごく大切に
しなくちゃいけないことだってこと。
みんなが手をつなぎあって生きているってことが
分かったんだ」
 
くまちゃんの話を聞くと、ミグレは
「船長に最後に渡してくれって頼まれてたの」と
ある箱を取り出しました。
開けてみると、そこには船長からの
メッセージが書いてありました。
 
 
私のくまへ
 
君に私の名前をあげよう。
      くま・ウィル.Jr
          
              キャプテン・ウィル
 
 
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船長は最後に自分の名前をプレゼントしてくれたのです。
くまちゃんはそれまで名づけられた名前を
持っていなかったのです。
 
「ああ、僕泣いちゃいそう」とくまちゃんは
いいました。
船長の書いた字で名前をもらって、胸が熱くなるほど嬉しいのに、
それを伝えることはもうできないからです。
 
「泣けばいいのよ。バカねぇ」と
ミグレはふわふわのしっぽで背中をなでてくれました。
 
くま・ウィル.Jrは光ちゃんにいつか、ウィル船長の冒険を
お話しするかもしれません。
でもそれはまたのおはなし・・・。
 
おしまい