このオカリナは 私のおじいさんのおじいさんが
ある商人から買ったものなんだよ、と星の羊飼いは
言いました。
遠い遠い昔の人が伝えた、
大切なものだったのです。
オカリナだけが命を繋いで 人から人へと伝わってきたのです。
みんなどこにいったの? 天国?
とくまちゃんはききました。
さあどうだろう? と羊飼いは言います。
私が言えるのは、彼らが昔笑ったり泣いたりして
確かに生きていたということだけだよ。
そして私たちが生きているこの世界では、
会うことはないということ。
くまちゃん、船長のこの世界での時間は終ったんだよ。
もう、一緒にいることはできないんだ。