前回の続きより・・・
船長は僕の家族なのに、一人で天国へ
行っちゃうのかしら?
死んだってなんだろう?
いつ目を覚ますんだろう?
くまちゃんは船長と漁をして、
ご飯を食べて、一緒にいたいのです。
しばらく考えた後、くまちゃんはいい事に
気がつきました。
そうだ!ぼくも天国に行けばいいんだ!
船長が目を覚ましたら、天国へ
出発するのでしょうか?
辺りを見渡すと もう誰一人いませんでした。
船長の箱もありません。
船長は出発しちゃったんだ!
公園を走りまわって探しても
後姿も見えません。
くまちゃんは船に戻って、急いで荷作りをしました。
天国は お別れをしなくちゃいけないくらい
遠いところなんだ、と思ったのです。
くまちゃんは、ヨシさんに
船をお願いします と言うと、
ミグレのところに挨拶に急ぎました。
ヨシさんは あっけに取られて
走っていく くまちゃんを見送りました。
「ミグレ、僕 天国に行ってくる。船長と暮らすんだ!」
ミグレは静かに言いました。
「世界中を周って、見つけたことがあったら
知らせてね。」
こうしてくまちゃんは旅に出たのです。
※母がニースから帰ってきました。本日。
おかげ様で元気そうです。ニースの犬は犬用服を着ていないそうです。