な~んかおかしいな~と思ったんです

夜、人通りの少ない小さな路地裏でした。
私は駅からの近道で、ちょっと暗いけどいつもその道を使うんです。住宅街だから早い時間には結構人が歩いているんですけど、その日に限っては何故か人一人いない。
猫の鳴き声とか聞こえたりして、確かに少しいつもと違う気はしてたんです。
風も冷たい夜で、『あー早く家に帰りたいな』なんて思いながら歩いていたその時、チョロチョロと水が流れる音が聞こえてきたんです。
しかも段々近づいてくる。
最初は何だろうな、どこかの家でトイレでも使ってるのかななんてのん気に考えてました。けれども、水の音はとてもそんな量じゃない。チョロチョロ聞こえてたのがジョロジョロジョロジョロになり、マンホールの下からジャージャー音が聞こえてくる。
その時になって、さすがにこれは変だなと。ただ事じゃないなと。
その時、ふと前に佇む古いアパートに目がいったんです。
昔ながらのアパートで築何十年と経ってるようなアパートで、アパートと道を隔てる僅かなブロック塀があるんですけど、なんとその下から勢いよく水が流れ出しているんです!
そして、ブロック塀の内側には外の景色を囲うように様々な色の布が覆っていたのです。明らかに外なのに、灯る明かり。流れ出る大量の水。

そうです。
それは、お風呂だったのです!


以上、淳二風に今日の出来事を紹介してみました。
難しいですね。淳二口調。
ちなみに、最初お風呂だと思わなくて、一人で「なんじゃこりゃ!」と叫んでしまいました。
あれ中のおじいさんに聞こえてたんじゃああるまいか…