ヘンデルは天才じゃないかと今さら思う

最近、昼のヨウツベ探訪に飽きてきて、クラシックを聴いてます。
一時期はショパンの別れの曲を聴きまくってました。別れの曲なのに、この穏やかさは何!?男装の恋人と激しい恋愛を重ねた挙げ句の別れの曲だと思っていたから、あまりの柔らかさにしばしうっとり。
しかしあまりに聴き過ぎてもう別れたくなくなる。
有名どころのあれ。あれなんだ?ふじこが好きな。カンパネラ!ふじこのは重い気がするのよね。タッチが。やっぱり人生が出るのかな。
そこへいくと、辻井さんはすごい。軽やかて爽やかで光の粒がキラキラ飛んでいるような音。あんな綺麗な音が鍵盤から出せるってスゴいことだと思う。
姉二人が音高、一人は音大を出て、一応中学一年まではピアノを習っていた私からすると、歯がゆくなるほどの指の練習とイラつきに忍耐を重ねなきゃいけない。ピアノって苦しいものです。
ま、その話は置いといて。カンパネラはずっと聴いていたい曲ではないし、雨だれはイライラしてくる。
雨だれを聴いてると、何故か『この偽善者が!世の中そんな甘くない!真綿のようなものじゃない!』と思ってしまう。良く分からないが、私には優しいすぎる曲なのだろう。かと言って、そんな知ってる曲もない。子犬のワルツは小学校の時の掃除の音楽なんだよね。しかも名前が生ぬるい。あれが春の旋風とかの名前だったらまだ良いのかも。シンコペーションも掃除の音楽。
ドウ"ォルザークの惑星の木星は、お昼ご飯の曲だった。
うう~ん、どうするかと指をさまよわせ、ハタと思いあたる。そういや、次姉に顔が似ているヘンデルとうカールがいなかったか?

早速、ヘンデルで検索。
水上の音楽、王宮の花火。どっちも名前は知っている。有名な曲だ。
水上の音楽を聴いてみる。
うん、単調だ。つまらん。
王宮の花火を聴いてみる。
お?おぉ!凄い!凄いじゃないか。そこから入って、矢継ぎ早にやってくる。
えー!そこからまた?そうなるの!?

つーことで、最近は王宮の花火が多い。

イギリスの楽団のも聴いてみたら、いや~にもったりもっさり。
露を含んで音も重たくなっちゃったか。

ちなみにカラヤンの……なんだっけ。何かの曲も聴いたら、ま~美しい。最高級に磨かれた美しい音の粒が。カラヤンってすごいです。かなりストイックな洗練された、洗練されきったドイツだかオーストリアだか耳の美食家の音楽。
ただストイックすぎて先鋭過ぎて、こりゃ楽団の人たち相当大変だったなと思う。フリードリヒじゃないけどビスコンティじゃないけど、 究極を見ている人は描く絵が相当美しいものなんだろうな。

次は何を聴こう。

関係ないけど、畠山記念館に行きたいです。今日、和紙を調べてて行き着いたのですが、至高の器がありました。ひどく美しく、怖いくらいな迫力を持っていました。誰のだっけなあ。
あんな器でどういう状況でどういう室礼を持ってして茶事に立ち向かうのか。

全てがリアルな時代です。感情と決断、人生もガチンコな時代です。

心が震えますね。