根津美術館ー八十一尊曼陀羅と仏像

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根津美術館に行ってきました。
八十一尊曼陀羅と仏像展です。なかなか良かったですよ。
そこまで人も多くないし。ガラスがピカピカ過ぎて何度も鼻をぶつけましたが。気をつけて手で距離を測ってたんだけどね。
企画展も良かったけど、常設展の不動明王像(平安時代)がとても良かったです。
清々としてて、静謐に佇んでて。
平安時代は鎌倉ほどの油っこさ、仰々しさがなくて、本当に世界の終わりが薄暮に明けてくるような宗教感がある気がします。
ま、一番好きなのは白鳳期の明るく広やかな仏像なんですが。
白鳳期は飛鳥より少し洗練され、平安中~末期よりは線が深すぎない、健やかな雰囲気があるように思えます。胴長いとことか、衣紋の凝りすぎない伸びやかさなどなど。
あ~、仏像見に行きたい。奈良に。
古寺巡礼持って。
あの本に載ってた奈良の小さなお寺に行った時、瑪瑙玉みたいにキレイな仏像があったな。
東大寺の四天王像もとても美しかったし。
1日見ていられるくらい、部屋に置いておきたくなるくらい、一緒にお布団で眠りにつきたくなるくらいキレイだった。
仏像は宇宙です。
庭は摂理です。
お茶は無重力です。
何年経っても忘れられないほど、強いものって存在するんですよね。何が凝縮したのか、制作者の生きた時流か、鑿にこめた願いか、すべてに重なる祈願者の意識か。
本当に美しいものは、偶然と人と時間が作り出すものなんだなと、つくづく思いおこした今日でした。