向田邦子と結婚と岡本かの子

例の、新築住宅の客待ちバイトのものすごく暇中は
 
大抵本を読んでます。
 
今日は向田邦子
 
マスコミで働く女性のさきがけみたいな存在なのか、エッセイ集を集めた『真夜中の薔薇』みたいな名前の本。
 
文面からも気の強そうな個性的な我の強さが出ています。
 
これは30歳を越えてから読む内容だったなーと思います。
20代に読んだら反発覚えたかも。
 
 
で、今日、友人の一人がなんと日曜日に結婚式を挙げることが発覚しました。
 
前の前の前の会社の子なんだけど、同い年で私のよく会っていた頃には彼はいませんでした。
 
でもねー、結婚するんだって!!
 
同い年。
 
なんだかショックを受けました。
 
丁度私、知り合いの人に紹介してもらった人がいて、それがどうなのかいいのか微妙に人生悩んでいるところなんですよね。
 
向田邦子は結局結婚しなかったんですよね。
それがその真夜中薔薇の最後の方にでてくるエッセイの一つで、フツウの主婦としての結婚と今ある自分で二つの人生があったかなと考えているモノがあって。
 
 
向田邦子⇒面倒臭いから邦子にします。
 
邦子がまだ20代前半のとき、気に入った手袋がなくて一冬ものすごい我慢をしたんだって。それを家族とか職場の人が注意しても風邪も絶対きかなかったんだそうです。
 
もともと小さい頃からすごい頑固なことがあってどうしても譲らないところがあったそうで、その手袋の件もある日上司に『その手袋の件は、もっと根本的なところかもしれない。男ならいいけど女性だったらのちのち良くないかもしれないから直したほうがいいんじゃないか』と言われたんだって。
 
邦子はそれをすごーーく考えて考えた挙句、
 
『私はこれでこのまま行こう』と思ったんだって。
 
曲げられない性格は悩みでもあったけど、それでも直らなくて現状に不満が出てくるんだったらこれはもう一生つきあっていくしかないと決めて、仕事も変え、ラジオの原稿書いたりテレビドラマの脚本書いたりになったそう。
 
でも、帰り道を歩いててご飯の匂いがしてくると、あの上司の言葉を聞いて自分の性格を直していればフツウの主婦としての生活があったのかなと思う―という内容。
 
 
今まさにそんな心境なのよね。
私。
それで友達が結婚するっていうから、おめでとうメールを送ったら
彼女は私が捉えているのとは違う内容なんだけど、
『理想と現実は違うよね』という言葉が。
 
ううーーん、理想・・・現実・・・・。
 
 
邦子の本を読み終わって岡本かの子の本を読み始めたら
 
かの子も婚約中の文面・・・。
 
かの子は父の薦めで友人から結婚したそう。
だからかの子はあの奔放な人生からは意外とフツウの滑り出しな訳だ。
 
父の弟子だったのが一平だったんだって。
 
結婚だらけだよーーー。
 
自分の思うままに生きてみたい気もするし、それで後悔するかもしれないし
 
これでいっかと落ち着くのがいいのか、
 
それとも私が人間として女性としてどこか大事なところが欠けているのか。
 
 
ううううーーーん、悩むよね。
 
結局、タイム・ゴウズ・バイしかないけどねーーー。
 
自分で動かなきゃどうにもならないし、出会いどころか何も動かないって話ですね。